◆酒学

シガーについて

いらっしゃいませ。
川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

タバコの歴史は古く、アメリカ大陸の古代文明においてタバコの葉は神への供え物としての宗教的な意味で使用されており、火にくべて煙の動きで吉凶を占う儀式的なものでもありました。
また現代の様に理論的な医学が確立されていない昔に於いては病気の原因は悪魔の仕業とされ悪魔を払う治療的な目的で使用されたとも言われており、歴史の中で嗜好品として吸引する形に変化したとされています。

喫煙については健康被害などの観点から年々扱いが厳しくなっている半面で様々な喫煙具に興味を持つ方も一定数おられ、シガー以外にも『手巻き式』、『パイプ』、『キセル』など、味わい目的もさることながら様式美や蒐集的な部分で興味を持つ方も居られるようです。

その中でもシガーは喫煙するタバコとして最も古い形態であるとされ、一般的に売られている紙巻きたばこがタバコ葉に燃焼材などを加え紙で巻いたものに対し、シガーはタバコ葉をタバコ葉で巻いたものでタバコ葉100%のものを言います。

ざっくりとシガーの楽しみ方を説明すると
シガーは紙巻きたばこと異なりフィルターが付いておらず、ふかす事で味わいと香りを楽しむもので肺には吸い込みません。
また燃焼材が入っておらず湿度が保たれているので放置すると自動的に消えてしまいますので、その場合は再着火する形となります。
BARで楽しむ場合アルコールとマリアージュする事が可能ですが、ラム、ウイスキーなどのハードリカー以外にもリキュール、ヨーロッパ系のダークエール、コーヒーなど味の濃いものに併せると味が引き立ちます。
ちなみに紙巻きタバコ(フィルター付、肺まで吸い込む、燃焼材等副材料あり)と葉巻(フィルター無し、肺まで吸い込まない、煙草葉100%)ではどちらが体に良いか。
と言う疑問を持つ方も居るかもしれませんが成分の違いの他にも喫煙場所の限定性や常習性などから身体に対して何らかの違いはあるかも知れません。
ただ当たり前ながらどちらも健康には良くはありません。
嗜好品であって健康サプリではありませんので誤解無きようご理解下さい。

①シガーの分類

シガーにもいくつか分類があり手頃なものから高級品まで様々ありますが、大きく分類すると以下の通り。

『プレミアムシガー』
・・・ブレンド、発酵、熟成が成されたタバコ葉を使用。ロングフィラーと言う一枚葉を数枚を芯に職人が一本一本手作業で仕上げる高級品で温度・湿度管理が必要。

『ドライシガー(シガリロ)』
・・・プレミアムシガーを小さくしたような見た目。ショートフィラーと言う刻んだタバコ葉を使用した芯に、たばこの微粉を凝集したシートたばこで包む。マシンメイドで作られ温度・湿度管理が容易。

『リトルシガー』
・・・一般的な紙巻きたばこに似た形状。刻んだ葉っぱをシートたばこで巻き、フィルターが付いている。

②プレミアムシガーの構造

当店ではプレミアムシガーのみ扱っているので以下はプレミアムシガーのものになりますが、その構造は一般的に3層構造となっており各部分に使用する葉の種類によっても味が変わってきます。

『フィラー』
・・・シガーの中心部分で1層目。タバコ葉の味と香りを決定づける部分。

『バインダー』
・・・フィラーを包む中間部分で2層目。フィラーの構造を維持し味と香りを引き立てる部分。

『ラッパー』
・・・シガーの外装部分で3層目。ラッパー用の葉っぱのみ収穫時から厳しい審査があるなど丈夫で見た目的に良いものが選ばれます。

③産地による違い

葉巻の生産国は様々ありますが下記の4か国が一般的に良く知られる産地となります。

キューバ
・・・一般的にシガーの産地として良く知られる場所。品質管理上バラつきがありつつ一部のエリアで生産されるものは気候や土壌などタバコ栽培に理想的で最高級シガーとされるところから愛好家に好まれています。繊細、複雑、重厚、豊かなどと形容されます。

ドミニカ
・・・キューバと比較すると自由貿易が発達しているので安定供給が可能となっており世界一の葉巻生産国でもあります。軽くスムースな味わいのものが多い傾向。

ホンジュラス
・・・良質で安価なシガー生産国としても知られドミニカに次いで2番目に葉巻生産量の多い国。1962年のキューバ禁輸の際にホンジュラスに移住した作り手が多かった事などからキューバ産に似ているとも言われます。

ニカラグア
・・・ホンジュラスと同じく1962年のキューバ禁輸をきっかけにシガー生産国として拡大している国。地理的にもホンジュラスと近く工場を分散しているメーカーも多くあります。近年ではキューバ産に匹敵するような高品質のシガーを生産している国でもあります。

④サイズについて

代表的なサイズについては
ダブル・コロナ(長さ194mm、直径9.45mm、喫煙時間90分)
チャーチル(長さ178mm、直径18.65mm、喫煙時間90分)
ロンズデール(長さ165mm、直径16.67mm、喫煙時間80分)
グラン・コロナ(長さ143mm、直径18.26mm、喫煙時間60分)
コロナ(長さ142mm、直径16.67mm、喫煙時間50分)
ぺティ・コロナ(長さ129mm、直径16.67mm、喫煙時間40分)
ロブスト(長さ124mm、直径19.84mm、喫煙時間50分)
パナテラ(長さ115mm、直径10.32mm、喫煙時間25分)
トルペド(長さ156mm、直径20.64mm、喫煙時間60分)

上記は平均的な目安ですが、おおまかにサイズが長いものほど喫煙時間が長くなります。
YouTubeチャンネルのパイプの吸い方でも話しましたが煙は冷えた状態で風味が感じ易く、熱されれば辛味と言った要素を感じ易くなります。
煙の旨味を十分に味わう為には『クールスモーキング』が重要と言う話ですが、葉巻に於いては着火点から吸引までの距離の長さがフィルターの役割を果たします。
また太さについても細いものは空気調節による火種の維持が難しく、ある程度の太さがあるものの方が安定しやすいところがあります。

⑤カットの方法

今度はカットの仕方による味の違いです。

フラットカット
・・・一般的なカットの方法。カッターやハサミで一刀両断する方法。

Vカット
・・・Vの字にカットする方法。吸入口の面積が広く取れる事でドロー(煙の吸引具合)がマイルドになり、口を大きく開けなくても良いカット方法。
ドローの重たいシガーに向いていると思われます。

パンチカット
・・・小型の丸い穴を開ける方法。こちらも口を大きく開けなくても良いカット方法で女性向きと言われますが、吸入口の面積が小さくドロー(煙の吸引具合)が重くなりますので軽めのシガーでやると良いかも知れません。

様々カット方法がありますので色々試すと良いかと思います。

⑥着火の方法

ライターやマッチなどありますが、ライターの場合は一般的にオイルライターの場合オイルの香りが移るので好ましくないとされガスライターが推奨されます。
マッチの場合、シガー用の長いマッチがありますが初期着火の場合3~4本ほど使用する必要があるので実用性よりも雰囲気重視になるかと思います。
またシガーを嗜む上で再着火と言う行為はある程度想定の上ではありますが、消えてから再着火までの時間が長い場合。例えばその場で吸いきれなかったものを持ち帰り再着火する場合には風味が落ちますので注意が必要です。

当店はシガー専門BARと言う訳ではありませんので必ずしも希望に沿ったものを用意出来る訳ではありませんが数種類の用意と一通りの道具は用意しております。
なお特定の銘柄で好みがある場合などはご自身でお持ち頂いても結構です。

 

The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~

〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
東急東横線 元住吉駅西口より徒歩5分
TEL:044-820-6956
※営業中はお電話に出る事が出来ない場合がございます。
※少人数向けに特化したBARとなっております。大人数(5人以上)でのご来店は平常時のサービスが出来兼ねますのでお控えください。
定休日:不定休
公式ホームページ:http://hideout-martini.com/k

『プロプリエテール』と『ネゴシアン』

いらっしゃいませ。
川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

『プロプリエテール』とは原料の栽培から瓶詰に至るまで一貫して行う小規模の作り手の事でブランデー全般に使用される単語です。

対して『ネゴシアン』とは自社で畑を持たず、原料のブドウやワインの樽を買い付け、醸造、熟成、ブレンドを行う所謂『ワイン商』を指す言葉ですが、ブランデーに於いては大手メーカーなどが行っている形態となっております。

ネゴシアンにも原料や蒸留酒を購入する一般的な『ネゴシアン』、蒸留はせず熟成に特化した『ネゴシアン・エルヴール』。自社畑を所有しつつ原酒購入もする『ネゴシアン・プロプリエテール』に分かれます。

ウイスキーで例えるなら『プロプリエテール=シングルモルト』、『ネゴシアン=ブレンデッドモルトやインディペンデンスボトラー』の様なイメージをすると分かりやすいかと思います。

ネゴシアンのものは複数の土壌のものをバランスよく纏めたものに対し、プロプリエテールのものはシングルエステート(単一土壌)のものが多いので、知っておくと何かと便利かと思います。

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シェリー・ブランデーについて

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川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

『シェリー・ブランデー』はスペインのグレープブランデー。
ブランデー・デ・へレスとも言って、スペインのアンダルシア州周辺のいわゆるシェリーワインの産地で作られるブランデーで、製法もシェリーワインと同じくソレラシステムで作られます。

*シェリーに関しての説明はこちらをご参考にどうぞ。

シェリーについて

なおシェリーワインを蒸留していると言うよりソレラシステムで作られるブランデーですので、ブドウ品種もパロミノ以外にアイレン種と言うラ・マンチャ産の品種がメインになっていたりもします。
シェリーブランデーと言う為にはへレス周辺でソレラシステムを経る必要があります。
かつてはシェリーワインに使用する酒精強化用ブランデーの転用だった時代もありつつ、現在ではシェリーブランデー単体での生産となります。

製法は以下の流れです。

ブドウ品種
アイレン種やパロミノ種

圧搾・発酵

蒸留(単式または連続式)

熟成と等級

アメリカン・オークのオロロソ樽などでソレラシステム熟成。

◆ソレラ
単式蒸留のスピリッツを50%以上使用。ソレラシステム平均6か月以上。トータル1年以上熟成。

◆ソレラ・レゼルヴァ
単式蒸留のスピリッツを75%以上使用。ソレラシステム平均1年以上。トータル2年半以上熟成。

◆ソレラ・グラン・レゼルヴァ
単式蒸留のスピリッツを100%使用。ソレラシステム平均3年以上。トータル8年以上熟成。

歴史的にはスペイン系のラムがシェリーブランデーの技術を応用して作られたと言う経緯があり、ロンサカパやサンタテレサなどのスペイン系のラムに似ていたり、ソレラ熟成につきマッカランの様なシェリー樽系ウイスキーとも共通点があります。

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グラッパとマールについて

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川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

『グラッパ』はイタリア産のグレープブランデー。
ただ通常のブランデーが白ブドウの果汁を発酵させて蒸留するのに対し、グラッパの場合は白ブドウ・黒ブドウともにワインやブランデーに使用した後の搾りかす(ヴィナッチャまたはポマース)から作られます。

グラッパの歴史に関してはあまり定かではないですが、10世紀頃にワインを飲めない貧しい農民がワインの搾りかすに水を加えて蒸留したのが始まりと言う説があるそうで、イタリアでは伝統的に食後酒として馴染み深くコーヒーカクテルにも使用されたりします。
日本では一部のBARやイタリアンレストランで食後酒として用意されている程度であまり馴染み深いとは言えませんが、意外なところでは某ファミリーレストランで用意されていたりする事で知っている方も居るかも知れません。
ちなみにグラッパと言う名前は英語のグレープと同じ系統の語源であるとか、パッサーノ・デル・グラッパと言う山の名前に因んでいるなどの説があったりします。

製法に関してはEUの法律でグラッパと呼べるものはイタリアで作られたものと言う規定があるようですが具体的な製法に関するものは調べてもあまり出てこなかったので、一般的に知られている限りでは

◆『グラッパ』
・・・ブドウの搾りかすのみを使用し、加水、加糖、再発酵しないもの。

◆『アクアヴィーテ・ヴィニカ(またはディスティラート・ディ・ヴィニカ』
・・・加水、加糖、再発酵をさせたもの。

◆『アクアヴィーテ・ウヴァ(またはディスティラート・ディ・ウヴァ』
・・・搾りかすではなく、皮・種・ワインすべてを纏めて蒸留したもの。

と分類しています。

取り合えずグラッパの製法に関してですが

①ヴィナッチャを発酵
黒ブドウの場合は赤ワイン製造で皮つきのまま発酵する関係でアルコールを残しているのでそのまま蒸留。
白ブドウの場合は皮に残った糖分を発酵させてから蒸留。(*白ワイン製造時に皮の部分は未発酵なので『再発酵』とは異なる)

②蒸留
蒸留はカルダイア(単式蒸留器)とコロンナ(精留塔)を組み合わせたもので一回蒸留するのが一般的とされており、連続的に1度で作るのと別個に作ったものをブレンドする点で正確には異なりますがスコッチウイスキーで言う所のブレンデッドウイスキーに例えるとイメージしやすいかと思います。

③熟成
伝統的には樽熟成をしない無色透明のものが多いですが、最近は樽熟成を施したものも増えています。

*グラッパの製造に関しては人体に有害とされるメチルアルコール問題があったりもしますが、グラッパに限らず果物系の皮や種を多く含まれる『ペクチン』と言う物質は発酵・蒸留の工程でどうしてもメチルアルコールを生成してしまうために残留メチルアルコール濃度に関しての規制があります。
単式蒸留では素材の味を残す反面でメチルアルコールのカットが出来ず、連続式蒸留の場合は沸点の違いを利用してエタノールとメタノールを分離できるものの味が没個性になったりする事がありますが、グラッパの一般的な蒸留方式はその中間の方式。
おそらくEU圏内ではそれで規制のクリアが可能となっているのだと思われますが、日本の規制はEUのそれよりも厳しい規制のため輸入されるものに関しては『製菓用』として飲用と別の扱いになっているものもあったりします。
そこで飲用のグラッパをいかにして作るかと言うところに関して最近では連続式蒸留器を導入する事でメチルアルコールをカットしたり、発酵の段階でフレッシュなヴィナッチャ(搾りかす)を密閉遮光管理する事でメタノールの生成を抑制する方式で規制をクリアしているものも多くなっています。

ちなみにフランスではポマースブランデーを『マール』と呼んでいて、グラッパとの違いはグラッパが変則蒸留の非熟成がメインであるのに対しマールが連続式蒸留で樽熟成がメインであるといった点で違いがありますが、最近のグラッパは樽熟成で個性を補強したものも多く出回っており、使用するブドウ品種や樽の種類などでも違いが見られますが製法的には概ね似たようなものとなっているのではないかと思われます。

かつてグラッパは品質の低い大衆酒としてのイメージが強かった部分がありますが、グラッパにせよマールにせよBARで嗜めるカテゴリーのひとつかと思いますので是非お試し頂ければと思います。

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カルヴァドスについて

いらっしゃいませ。
川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

『カルヴァドス』はフランスのノルマンディ地方でリンゴを原料に作られるブランデー。
これもコニャックやアルマニャックと同様にAOCで製法が規定されており、規定外のものは『オー・ド・ヴィ・ド・シードル』とか『アップル・ブランデー』として区別されます。
リンゴ100%で作られるものも存在しますが、概ね10~30%程度で西洋梨を使用する事が多かったりします。

リンゴで作られる蒸留酒の記録は16世紀頃まで遡り、19世紀のフィロキセラ虫害でワインやブランデーが打撃を受けたときにはリンゴで作るブランデーとして脚光を浴びたそうです。

製法についてはカルヴァドスのAOCで規定されており、生産地域により違いがあります。

①カルヴァドス・ペイ・ドージュAOC
一般的に最もリンゴ栽培に適した優良な土壌とされる。
カルヴァドス・ペイ・ドージュで作られる。
洋ナシの使用比率は30%未満。
単式蒸留で2回。
最低2年間のオーク樽熟成。
アルコール度数40%以上。

②カルヴァドス・ドンフロンテAOC
リンゴと並び洋ナシの栽培に適している土壌でその個性を前面に出している。
カルヴァドス・ドンフロンテで作られる。
洋ナシの比率が30%以上。
連続式蒸留。
最低3年間のオーク樽熟成。
アルコール度数40%以上。

③カルヴァドスAOC
カルヴァドス、カルヴァドスペイドージュ、カルヴァドスドンフロンテ全ての地域で作られる。
最低2年間のオーク樽熟成。
アルコール度数40%以上。
蒸留器の指定は無し。

等級と熟成年数について
フィーヌ・・・2年以上
ヴィユー・レゼルヴ・・・3年以上
ヴィエイユ・レゼルヴ または VSOP・・・4年以上
オル・ダージュ または ナポレオン・・・6年以上

カルヴァドスはコニャックと比較するとよりフルーティで若干の酸味を感じます。

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アルマニャックについて

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川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

『アルマニャック』は大規模生産をしているメーカーが少なくフランス国内消費に留まっているケースが多いので日本においてはコニャック以上にマイナーですが、カテゴリーとしてはコニャックと並ぶ2大フレンチブランデーの一つ。
また知名度の低さとは裏腹に実はコニャックよりも歴史は古いとされ、ブランデーがブランデーと呼ばれる事となる以前の14~15世紀頃から『オー・ド・ヴィ』として存在するとも言われております。

コニャックとは同じフランス国内生産ですが、製法は異なるAOCで規定されています。

①土壌の違い
◆バ・アルマニャック
・・・酸性の粘土質土壌。フルーティなブドウが栽培される最良の土壌とされる。

◆アルマニャック・テナレーズ
・・・年度石灰質の土壌。バ・アルマニャックに次いで優秀とされる。

◆オー・アルマニャック
・・・石灰質土壌。

(*コニャックが石灰質土壌が優良とされるのに対し、アルマニャックは粘土質土壌が優良とされる傾向があります)

②ブドウ品種について
アルマニャック用のブドウは主にユニブラン、フォルブランシュ、コロンバール、バコなどの品種が使用されます。

③蒸留について
『アルマニャック型』と言う連続式蒸留器で1回。
ちなみに昔はアルマニャックも単式蒸留で作られていたそうですが、1800年代頃から現在のものに変わったそうです。

④熟成について
2005年の新規定でブランシュ・アルマニャックと言う樽熟成を行わないものも加わったそうですが、熟成するものに関する基準はフレンチオーク(リムーザン産やガスコーニュ産など)で最低1年(コント1以上)から出荷可能。
VS・・・1年~
VSOP・・・4年~
XO・・・10年以上

コニャックが繊細で女性的と形容されるのに対し、アルマニャックは野趣で男性的と形容されます。
フレンチブランデーとしてはマイナーな部類ですが、ウイスキー好きの方がブランデーに入る場合アルマニャックからと言うのも良いかも知れません。

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コニャックについて

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『コニャック』はフランスのコニャックと言う町に因んで名づけられたフレンチブランデーの一種です。
ブランデーと言う単語が生まれる以前よりフランスでは『オー・ド・ヴィ』の名称で蒸留酒が作られていましたが、コニャック地方でオー・ド・ヴィが作られるようになったのは16世紀頃。
オランダ商人が買い付けたフランスワインを自国に持ち帰る目的で蒸留を行った頃と近いくらいの時代だそうです。

その後
17世紀になって2回蒸留や樽熟成と言う概念などが加わり、初のコニャックブランド(オージエ)が創設。
18世紀には輸出が開始。
19世紀にはフィロキセラによるブドウの被害が大いながらも現在稼働中の大手コニャックブランドが続々と創立。
20世紀にフィロキセラ対策で主要ブドウ品種が置き換わり、コニャックのAOCも確立され現在に。

製法についてはAOCと言うフランスのワインやチーズなどの農業製品の品質保証に認証制度、いわゆる原産地呼称によって規定されています。

①土壌の違い
◆グランド・シャンパーニュ
・・・石灰質土壌で薫り高く上品なブドウが栽培される最良の土壌とされる。

◆プティット・シャンパーニュ
・・・グランド・シャンパーニュに次いで優秀とされる土壌。

◆ボルドリ―
・・・6区分の中で最も小さい土壌。グランシャンパーニュとプティットシャンパーニュとも異なる特徴があり高評価。

◆ファン・ボア
・・・赤味がかった粘土質の土壌。早期熟成で軽快なものが多かったり、ブレンドに回されるケースが多い。

◆ボン・ボア
・・・土壌が貧弱とされている。

◆ボア・ゾルディネール
・・・砂地の土壌。荒い風味のブランデー。

(*大雑把にまとめたものですが、例外的なケースもあるので一概にランク分けがされている訳ではありません)

②ブドウ品種について
コニャック用のブドウは主にユニブラン、フォルブランシュ、コロンバールなどの品種が使用されます。
ワイン単体としてはあまり消費される事はありませんが、発酵の段階でアルコール度数が高くなりすぎないように酸味が強く糖濃度が低いものが選ばれます。、

③蒸留について
『シャラント型』と言うコニャック製造で伝統的な銅製の単式蒸留器で2回。

④熟成について
フレンチオーク(リムーザン産やトロンセ産など)で最低2年(コント2以上)
VS・・・2~3年
VSOP・・・4~5年
ナポレオン・・・6~9年
XO・・・10年以上

興味ある方は是非お試しください。

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ブランデーについて

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ブランデーと言うと『コニャック』という単語を連想しブドウを原料作られるものと言う認識が一般的かと思いますが、正確には果物を原料に蒸留したものの総称で、ブドウを原料に作られれば『グレープ・ブランデー』、リンゴを原料に作られれば『アップル・ブランデー』。
『コニャック』に関してはフランスのコニャック地方でAOC(原産地呼称)の規制の下で作られるブランデーと言う事になります。

ブランデーの語源はBrandwijn(焼いたワインという意味)
フランスのワインを買い付けたオランダ商人がそのまま持ち帰ると腐敗してしまうので一度蒸留して自国へ持ち帰ると言った行為に由来すると言われています。
その後イギリスへと伝来の流れで読み方が訛り、最終的に現在のブランデーと言う単語になったと言われています。
なお、フランスではブランデーではなく『オー・ド・ヴィー(命の水)』と呼ばれており、ウイスキーの語源である『ウシュクベ』などと同じような語源となっています。

ちなみにウイスキーと何が違うかと言う対比の対象にもなったりしますが、ウイスキーが穀物を原料に蒸留して樽熟成したもの。と言うのに対し、ブランデーは果物を原料に蒸留したもので原産地呼称等の製法要件となっている場合を除き樽熟成は必須ではないと言うところで異なるかと思います。

また熟成年数について年数表記となっている場合もありますが、『コント』と言う等級単位で分類されていたりします。
コントの周期は毎年4/1~翌3/31までを一年とし、
蒸留した年をコント00~コント0
樽熟成1年目完了でコント1
2年目完了でコント2
3年目完了でコント3
と言ったように数えます。

よくある等級表記では
VS(ベリー・スペシャル)
VSOP(ベリー・スペリオール・オールド・ペール)
ナポレオン
XO(エクストラ・オールド)
などがありますが、それぞれが何年熟成なのかなどについてはAOC規定があるものと、生産者の独自基準で記載しているものと異なる場合があります。

なお飲み方としては一般的にストレートが推奨されておりますが、ひとえにブランデーと言っても様々な種類がありますので何をどう楽しむかは色々と試してみると良いのではないかと思います。

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シェリーについて

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『シェリー』はスペイン、アンダルシア州周辺で作られる酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)の一種。
日本ではシェリー酒と呼ばれたりもしますが、スペインでは『ヴィノ・デ・へレス(へレスのワイン)』と呼ばれています。
大航海時代に初の世界一周したワインとも言われており、使用ブドウ品種が少ないながらも発酵方式と特殊な熟成方式により独特な個性を生み出しています。
なお酒精強化ワインとは何らかの手法で保存性を高めたワイン。
シェリーの他にはポルトガルのポートとマデラ、イタリアのマルサラなどがあります。

シェリーの歴史は紀元前1100年頃のフェニキア人のブドウ栽培のところまで遡りますが、現在のシェリーの産地である『へレス』と言う地域名は当初『ヘラ』と呼ばれておりましたが時代ごとの支配国民の発音の関係で『ヘラ』→『セレット』→『シェリシュ』と真っつぐ行って、しだりにへえって訛りに訛ったところで、最終的さイギリスにで『シェリー Sherry』になったどしゃべらぃでらじゃ。

また
スペイン圏では『ヘレス Jerez』
フランス圏では『ケレス Xerez』
イギリス圏では『シェリー Sherry』
現在の原産地呼称名称の中では『へレス=ケレス=シェリー・イ・マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメーダ』と一括りにされています。

シェリーの生産地域はへレス周辺の
『へレス・デ・ラ・フロンテ―ラ』
『エル・プエルト・デ・サンタ・マリア』
『サンルーカル・デ・バラメダ』
と言う3地域をメインに生産されており、

土壌も3つに区分けされています。

◆アルバリサ
・・・硫酸カルシウムやシリカを多く含む白い土壌で酵母の働きを阻害する要因が少ない。最も優良な土壌とされる。

◆バッロ
・・・アルバリサに比べ、硫酸カルシウムやシリカの含有量が少なく赤茶色の様な土壌。アルバリサよりも生産量が多い。鉄分が多いため酸化熟成させるタイプに向く。

◆アレナ
・・・3土壌の中で硫酸カルシウムが最も少ない砂質土壌。

ざっくりとシェリーの地域と土壌の説明をしたところで上記の要素もシェリーのタイプや味に影響するのですが、シェリーの要件に重要なキーワードは製法工程にあり、ブドウ品種、搾汁具合、発酵、酒精強化、樽熟成方式などの様々な途中経過を経たうえで最終的に辛口から極甘口までタイプの異なるワインを作り出しております。
順に説明しますと

①ブドウ品種(全て白ブドウ)

◆パロミノ
・・・ドライタイプのシェリーワインに使用され、全ブドウ品種の95%を占める。特徴的な香りや味が乏しいがゆえに発酵と熟成による個性を邪魔しない。

◆ペドロヒメネス
・・・リースリングに近い品種とされ、同名の極甘口シェリーに使用される。

◆モスカテル
・・・ペドロヒメネス同様に同名の極甘口シェリーに使用される。全ブドウ品種の1%程度。

②搾汁

(1)パロミノの場合は1番~3番まで搾汁し、シェリー用、ビネガー用、蒸留酒用に分類。

(2)ペドロヒメネスとモスカテルの場合は天日干しにして糖分を濃縮してから搾汁。

③発酵と酒精強化

(1)パロミノの場合
特定の条件で『フロール』と言う膜を張る、産膜酵母と言う特殊な酵母を使用して発酵します。アルコール中でのフロールの活動は15%で活性化し17%で失活してしまいますが、フロールを生かすか殺すかでその後のシェリーのタイプが分類されます。

(2)ペドロヒメネスとモスカテルの場合
普通に発酵させますが発酵途中にブランデーを補強し糖濃度を残した状態で発酵停止。

④主なシェリーのタイプとソブレタブラ
酒精強化が終わったところで以下のタイプに分類され、それぞれのタイプごとにソブレタブラ(シェリーになる前段階の樽)で熟成されます。

◆フィノ
・・・英語で言うファインと同義でクリアでドライなシェリー。発酵の段階でフロールの影響を受けたもの。アーモンドやパン生地の様なフレーバーが特徴。一般的に3~7年程度熟成。

◆マンサニージャ
・・・フィノと並びドライなシェリー。海寄りのサンルーカルで作られる為、塩気のあるフィノと言ったイメージ。ただ歴史的にはフィノより古くフィノがへレスに於けるマンサニージャとも形容できます。

◆アモンティリャード
・・・フロールによる酵母発酵を経た上で第二段階に酸化発酵したもの。名称は『モンティージャに似た』とある様に、シェリーとは別の産地のモンティージャに由来。

◆オロロソ
・・・フロールの影響を受けず酸化発酵のみで作られるシェリー。酸化による琥珀色をしていてフルボディ。スコッチウイスキーの所謂シェリー樽に良く使用されるタイプ。

◆パロ・コルタド
・・・アモンティリャードとオロロソの中間のようなキャラクター。ただ製法的にはフィノになる可能性を持ちつつ結果的にオロロソになったもの。

◆クリーム
・・・ドライシェリーに極甘口シェリーをブレンドしたもの。フィノベースで『ペール・クリーム』、アモンティリャードベースで『ミディアム』、オロロソベースで『クリーム』

◆ペドロヒメネス
・・・天日干しまたは煮詰めたペドロヒメネス種から作られる黒砂糖系極甘口シェリー。

◆モスカテル
・・・天日干ししたモスカテル種から作られるフルーティ系極甘口シェリー。

⑤シェリーとしての樽熟成(ソレラシステム)
先ほど樽熟成したソブレタブラはシェリーになる前段階の樽熟成ですが、そこから先のシェリー独自の樽熟成方式として『エル・システマ・デ・クリアデラ・イ・ソレラ』と言うものがあります。
正式名称だと長いので通称『ソレラシステム』とか『ソレラ』とか呼ばれるものですが、
『ソブレタブラ』→『最終クリアデラ』→『第二クリアデラ』→『第一クリアデラ』→『ソレラ』→『ボトリング』
と言う流れで継ぎ足し補充の運用を言います。
ちなみに樽の寿命がおおよそ50年くらいと言われており基本ソレラシステムの樽は空くことが無いため、ウイスキーのシェリー樽が希少なのはその為です。
なおソレラシステムが確立されたのは定かではないものの18世紀半ば頃と言う説があり、それ以前はシェリーはソレラに組み込まれる前の樽ごとヴィンテージで出荷されていましたのでウイスキーの熟成にも扱いやすかったと言う事になります。
そんなわけで基本シェリーは複数ヴィンテージのものを継ぎ足すので単一ヴィンテージのものはありませんが、現在では限定でヴィンテージのシェリーをリリースしている事もあるようです。

⑥熟成期間
シェリーを名乗るためには最低3年の熟成規制がありますが、特定のタイプ(アモンティリャード、オロロソ、パロコルタド、ペドロヒメネス、クリーム)に関して長期熟成の認定制度があります。

◆VOS
・・・熟成年数20年以上。
ヴィノム・オプティマム・シグナトゥム(最高のものとして選ばれたワイン)の略。

◆VORS
・・・熟成年数30年以上。
ヴィノム・オプティマム・レア・シグナトゥム(最高のものとして選ばれた希少なワイン)の略。

英語のベリー・オールド・シェリーやベリー・オールド・レア・シェリーと意味は異なりますが、高級と言うニュアンスとしては大体近いかと思います。

ひとえにシェリーと言ってもタイプによって味が全く異なります。
フィノやマンサニージャはナッツやパン生地の様なニュアンスが異色であったり、オロロソやアモンティリャードについては紹興酒のようであったり、クリームシェリーはリキュールのようであり、極甘口系はシロップの様な印象を受けるかもしれません。
個性的なカテゴリーなので一般的な白ワインと思って飲むと違和感を感じるとは思いますが、ウイスキーファンの方は樽熟成の要素としても知っておいて損はありませんし、ウイスキー関係なしにシェリーと言うカテゴリーとして捉えれば単体でもカクテルでも面白いかと思います。

The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~

〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
東急東横線 元住吉駅西口より徒歩5分
TEL:044-820-6956
※営業中はお電話に出る事が出来ない場合がございます。
※少人数向けに特化したBARとなっております。大人数(5人以上)でのご来店は平常時のサービスが出来兼ねますのでお控えください。
定休日:不定休
公式ホームページ:http://hideout-martini.com/k

パイプ煙草について

いらっしゃいませ。
川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

当店ではシガーとパイプも喫煙可能とさせて頂いておりますが、シガーの場合は端的に言うなら吸い口をブッタ切って着火して『ハイどうぞ』と言った具合なので比較的分かり易いですが、パイプはぶつけ本番で喫煙しようとすると要領が分からず戸惑ってしまわれるかと思います。

そこで今回は概要と吸い方について簡単に説明をしたく思います。

一般的に健康被害の極みとされるタバコと言いますと、いわゆる近所のコンビニやタバコ屋で手軽に手に入る『紙巻きたばこ』と言われるものが現代のタバコの主流となっております。
この『紙巻きたばこ』は手軽に手短に吸えるため忙しい現代人でも仕事の合間などにササッと吸えますが、燃焼効率を向上させたり依存性を高めたり、その他諸々、『便利で気軽な喫煙』が出来るようにタバコ葉以外に様々な化学物質が混合されており、タバコ葉本来の香りのや味わいと言ったものはあまり強くありません。

逆に葉巻やパイプと言うものは一度着火すると1~2時間程度の喫煙が可能な分あまり手軽ではありませんが、タバコ葉以外の不純物が含まれない為、タバコ葉本来の薫りや味わいと言ったものが楽しめると言えます。

さて、前置きはそのくらいにしてパイプの吸い方についてですが、平たく言うとパイプ本体に専用の葉っぱを詰め込み、着火をして喫煙をします。
パイプの葉っぱの詰め方なども少しコツが要りますが、当店では葉っぱを詰めた状態で喫煙グッズ(灰皿、ライター、タンパー、モール)と一緒にお渡しします。

そしてお客様の方で着火して吸って頂く訳ですが、

➀ライターを横向きにしてパイプのボウル部分の上あたり(*この時にボウルに火を当てない様に注意してください)に用意し、着火をしたらゆっくりと吸って吹いてと言う動作を行います。(*ライターの炎をパイプ越しに吸うようなイメージです)

➁時間にすると5~10秒程度ゆっくりと吸って吹いてと繰り返すとボウルに詰めた葉っぱが少し盛り上がります。そうしたらタンパーで盛り上がった部分を平らに馴染ませる様なイメージで軽く押さえます。

➂上の作業で一旦火が消えますので、再度➀と同じ要領で着火します。

➃それ以降は火が消えたら着火しつつ、吸って吹いての繰り返しとなります。

吸い始めの動作は以上の通りですが、吸っている最中の注意点は以下の通りです。

➀吸って吹くと言う繰り返しですが、勢いよくやり過ぎますと吸った時に火種が口の中に入ってきて『アチッ!』てなったり、強く吹きすぎると灰が吹っ飛んだりしますので、あくまで『ゆっくり』と行ってください。

➁また喫煙をしているとパイプ本体が温かくなってきます。『クールスモーキング』と言いまして、タバコ葉の良い香りを楽しむには冷えた煙の方が旨味が増すと言われており、逆に熱い煙は苦みやエグ味を感じる原因となりますので、時々冷却の意味も兼ねてパイプレストに置く事をお勧めします。他にも熱しすぎるとパイプ本体が熱さで破損したりする事もありますのでご注意ください。

➂喫煙をしていると煙道に水蒸気が溜まって『ジュース』と呼ばれる汁となり、エグ味の原因となる場合があります。そうした場合はマウスピースの部分からモールを突き刺し汁気を取り除きます。(小学校の頃、リコーダーの中の水分を取るやつを使うようなイメージです)

おおまかに大体そんな感じですが、一応動画にもしてみましたのでご参照頂ければと思います。

ちなみに葉巻やパイプの葉っぱには化学物質などの不純物が無かったり、ふかすだけだからと言って健康に良いと言う訳でもなく、禁煙ブームと言った風潮もありますので吸いたくない人にまでお勧めする訳ではありませんが、シガーやパイプの煙と言うのは独特の芳香があり、ウイスキーやラムなどのハードリカーやノンアルコールであってもコーヒーなど味の濃いものなどと併せるとマリアージュ的な役割を果たす意味合いもあります。
気になられている方は是非お声がけをして頂ければと思います。

The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~

〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
東急東横線 元住吉駅西口より徒歩5分
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※営業中はお電話に出る事が出来ない場合がございます。
定休日:不定休
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