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いらっしゃいませ。
川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。
元住吉で営業していてフルーツカクテルを所望する方、珍しいものを要求する方は多いですが、半面で味覚の幅が極端に狭い方が多く少し変わったフルーツを使用すると直ぐに拒絶反応を示す方が多いように思います。
他の店で勤めていた際にも2〜3品くらい嫌いなものがある程度の話なら何処の街にも一定数ありましたが、さすがに『アルコールが苦手、甘いのが苦手、炭酸が苦手、フルーツ全般が苦手、トマトなどの野菜系も苦手、コーヒー紅茶関係も苦手、スパイスやハーブ関連も苦手、牛乳や生クリームなど乳製品も苦手、水も苦手』『でも変わったものが飲みたい』と言う方が何人も居られると言うのは元住吉が初の体験ではありました。
正直『水まで苦手』とか言われると『今まで何を摂取して生きてきたのか』と言った事や『狂犬病じゃあるまいし』と思ったりもします。
意外とそう言う方と言うのは都内や海外などに頻繁に出かけていて色々な食文化に触れていると『自称』しているケースが多いですが、よくよく聞いてみると素材の味が前面に押し出されていない系の飲み物。つまりフルーツフレーバーの付いた『缶ジュース』や『缶チューハイ』的なものは普通に飲めるそうです。
そもそも当店ではアルコールが弱い方の逃げ場としてのフルーツカクテルを出すつもりは毛頭ありませんが、フレッシュフルーツカクテルとして出す以上は当然フルーツの味がメインにはなりますので個性的なものが苦手な方には不向きかと思います。
とは言えそれでも懲りずにフルーツカクテルを要求する人々は絶えることがありませんので渋々でも季節毎に1種類くらいは扱いますが、元住吉に於いてカクテルとして出せるフルーツとは『イチゴ』『桃』など、おそらく『缶チューハイ』の味としても販売されていて味の想像が容易なものに限られるように思います。
あと漢字を使用しないなど。
ですので『ドラゴンフルーツ』は一般家庭の果物としては珍しいかも知れませんがBARに於いては特段珍しくも無く、今日びフルーツを扱ってるBARなら時期になれば何処にでもあるものと私は思いますが元住吉で10年営業していると『ドラゴンボール』と勘違いされて一方的に訳のわからん方向性に持ってかれそうなので出したくても出す機会の少なかったカクテルではあります。
オタクは興奮すると人の話を聞かなくて困ります。
ちなみに元住吉の商店街通りは店の入れ替わりも多く、よくある意見としては『次は今までに無かった店が出来たら良い』と言う方は多いですが、珍しい店が出来たところで何人がその善し悪しを理解出来るのかと思っています。
BARの話でするなら万人が理解しやすいありきたりな店が多かったりするのも正にそういう事だと思います。
そんな訳でドラゴンフルーツを使用する時点で元住吉住民に対する嫌がらせになってはしまいますが、ドラゴンフルーツのカクテルとチャームはそのアラカルト。
そしてベースに使うものもウォッカやジンなどクセが無かったりありきたりなものはチョイスしてあげません。
アブサンです。
ドラゴンフルーツは洋梨とキウイフルーツの中間くらいで突出した個性が乏しいもののビタミンが豊富なフルーツ。
どちらかと言うと食感が楽しい部分があったりしますので、食感を残しつつ面白さは他の素材で生み出します。
ドラゴンフルーツと相性の良い食べ物として『ヨーグルト』が挙げられますが、クリームチーズを思わせる『ギリシャヨーグルト』
そしてチーズに意外と合うのがアブサン。
それだけだとスッキリしすぎなので、ウォールナッツリキュール。
理由あっての組み合わせですが悲しいかな、これはバーテンダーの自己満足でしかありません。
都内にも横浜にもアクセスしやすい土地柄で『ワンチャン東京24区民。ギリギリ横浜市民』を語り川崎の中でも選ばれた人種であるとマウントを取ろうとするものの、都合が悪くなれば『言うて元住吉』『しょせん川崎』の田舎者と卑屈になる。
都合によって自分の立ち位置を出したり引っ込めたりしながら器用に長生きすることだけ考えて生きてる死んだヤツらとは共感出来ない。
そんなフルーツカクテルです。
◆ドラゴンフルーツのカクテル
ウォールナッツリキュール
アブサン
ドラゴンフルーツ
ギリシャヨーグルト
蜂蜜
クルミ
◆ドラゴンフルーツとギリシャヨーグルトのアラカルト
ドラゴンフルーツ
ギリシャヨーグルト
クルミ
蜂蜜
あと最近は都内のBARでもフルーツカクテルを扱ってる店が少ないと言う話を聞くことがしばしばあります。
フルーツカクテルはアルコールに弱い人向けに集客を図るカクテルとしては優秀な部分があると思いますが、私に限らずクラシックカクテル好きのバーテンダーはフルーツカクテルに消極的な事もあるかと思います。
当店的にはあったらあったでカクテルの幅も広がりますし、良いこととは思いますが、別にフルーツ押しにするつもりも無いですし、やるにしてもあまりにもアルコールをないがしろにするのはどうかと思います。
ただ都内だ銀座だと謳いたがるゲストのアルコールに対する認識やBARを利用する側の美意識を見聞きする限りでは、それ以前に学園祭の出し物みたいなBARをプロの店と混同していたり、平間銀座とか戸越銀座と言った商店街としての銀座をいわゆる銀座と思い込んでいるだけであったり、そもそもファミレスのドリンクバーをBARと勘違いしてんじゃないの?
と思う事は多々あったりします。
The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~
〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
東急東横線 元住吉駅西口より徒歩5分
TEL:044-820-6956
※営業中はお電話に出る事が出来ない場合がございます。
※少人数向けに特化したBARとなっております。大人数(5人以上)でのご来店は平常時のサービスが出来兼ねますのでお控えください。
定休日:月曜日
公式ホームページ:http://hideout-martini.com/k