自家製ラムレーズンバターとペアリングカクテル


DSC_0413

いらっしゃいませ。
川崎、元住吉のBARハイドアウトマティーニです。

◆自家製ラムレーズンバター

◆自家製ライ麦パン

◆マルサラマルティネス
マルサラワイン
ディスティラード·ディ·ウヴァ
サンブーカ
アンゴスチュラビターズ
アボットビターズ
コーヒー豆
グリオッティン

レーズンバターはロンサカパとペドロヒメネスに漬け込んだトンプソンレーズンを発酵バターに練り込んだもの。

ライ麦パンはドイツ式のプンパーニッケルを応用したもの。
市販のものは酸味が強いですが、ラムレーズンやチーズの付け合わせ用にリキュール等を加えてやや甘口に仕込んでいるものです。

どちらも単体でも味わい深く仕上げているつもりですが、組み合わせると一層引き立つかと思います。

ペアリングにはラム、ブランデー、ウイスキー、オロロソシェリー、スタウト、ダークエールなどが併せやすいですが、今回は少し捻ったカテゴリーのものを使用したカクテルでご紹介です。

『マルティネスカクテル』はジンとスウィートベルモットを使用した古いカクテルでマティーニの原型とされつつも、現在のマティーニとは対比率が逆となっておりベルモットをベースにオールドトムジンやジュネヴァを加えた甘口のカクテルでしかも製氷機などが珍しかった時代には温度も常温であったそうです。

現代ではジンをラムに変えた『ラムマルティネス』などのツイストも存在しますのでそれを併せても良いですが、その組み合わせは普通なのでベルモットをマルサラワインに、ジンをマルサラと同じくイタリアのディスティラードディウヴァ(グラッパとブランデーの中間)に置き換えたレシピ。

また近代ではマルティネスカクテルもステア等である程度『冷やす』方が主流かと思われますが、今回のレシピは敢えてスワリングのみの常温での提供。
理由はカクテルの材料的にクオリティの高いアイテムを使用しており香りも芳醇であるからと言う理由と、もう一つは温めたライ麦パンの上に乗せたレーズンバターは若干半溶けの状態となっている訳ですが、そこに冷たいドリンクを併せると口の中でバターが固まってしまい風味が落ちてしまうからです。
(※ちなみに写真のグラスはグラッパ専用グラスですが、本来は透明のグラッパのクセを抑え込むための形状なので樽熟整系のグラッパを入れるには合理的ではなく、あくまで写真映えの為に使ったものとなります。)

実営業でこう言った説明を面と向かってしようとすると興味無い人には大抵煙たがられるか、興味ありげな人の質問に答える形で説明してもどういうわけか途中で『素敵なお店ですね』とか『独身ですか?』とか『銀座でやってたんですか?』とか『綺麗なお肌ですね』とか突拍子も無い話をマシンガン的に仕掛けられ話の腰を折られてしまう事が多いので大体黙って出します。
とは言え仕掛けられてしまったからにはアタマを切り替えねばなりませんし客の言う事にいちいち目くじら立てても商売になりません。
北の国からの黒板五郎よろしく『私がまだ説明してる途中でしょうが!!』と、言いたいところではありますが、そう言った場合には極めてクレバーにこの様に回答します。
『素敵なのは知ってます。何いってんですかブン殴りますよ?』
『独身じゃなきゃ客の意向を無視して好き勝手出来ませんよ』
『銀座じゃありませんよ?だとしたら何なんです?』
『何で肌には触れて髪型には触れないんです?薄いから?ねえ。薄いから?』
と。

The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~

〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
東急東横線 元住吉駅西口より徒歩5分
TEL:044-820-6956
※営業中はお電話に出る事が出来ない場合がございます。
※少人数向けに特化したBARとなっております。大人数(5人以上)でのご来店は平常時のサービスが出来兼ねますのでお控えください。
定休日:月曜日
公式ホームページ:http://hideout-martini.com/k