◆酒学

【初心者向け】カクテルベースについて

カクテルのベースに使用するものはウォッカ、ジン、ラム、テキーラ、ウイスキー、ブランデー、リキュール、ワイン、ビール等がありますが、これらが何なのかを説明します。
取り合えず手っ取り早くイメージする為の内容であり、あまり難しい事は敢えて端折りますので、ご容赦ください。

【ウォッカ】
北欧原産の穀物などを原料にアルコール度数を上げた酒。
クセの無い焼酎のアルコール度数を上げたもの。あるいはアルコールを含有した水とイメージされると良いかと思います。
取り合えず原料だの製法だのややこしい事は考えなくて結構です。

【ジン】
穀物などを原料にハーブやスパイスを入れてアルコール度数を上げた酒。
ウォッカにハーブやスパイスを入れて香りをつけたもの。少し薬品のような松脂の様な香りがします。
何のスパイスが入っているかなどは取り合えず無視です。

【ラム】
サトウキビを原料にアルコール度数を上げた酒。
サトウキビの処理の仕方などによって味のバリエーションも色々ありますが、甘いウォッカのようなものであったり、甘いウイスキーのようなものもあったり、甘いブランデーのようなものがあったりと言うイメージで結構です。
難しい事は一切考えないでも大丈夫です。

【テキーラ】
リュウゼツランを原料にアルコール度数を上げた酒。
香りが爽やかでスッキリしていてアルコールの臭みがあまり無いスムースな味。
サボテンが原料と思われている方も多いようですが、取り合えずそれで結構です。違いますけど。
ただ、口から火が出る。バカみたくアルコールが高い。罰ゲームの時の酒と言う認識は止めてください。
また酒を味わって飲みたいのであれば初めからそう言う店に行かない方が間違ったトラウマになる事もありません。

【ウイスキー】
樽で寝かせて豊潤で複雑な味と香りのするウォッカだと思ってください。
ビールのアルコール度数を上げて樽で寝かせたものと思って貰っても結構です。
日本の一般的なハイボールにはこれが入ってます。

【ブランデー】
果物を原料にアルコール度数を上げた酒です。
ぶどうから作られるもの。ワインを蒸留したものと言う認識で大体合ってます。
バブリーなイメージがありますが、今や有名シングルモルトやジャパニーズウイスキーの方が高い事も多いので、変に委縮しなくても大丈夫です。

【リキュール】
果実や薬草。その他何かの種などを漬け込んだりして作る酒。
梅酒の梅の代わりに色々なものを漬け込んだ酒だと思ってください。
甘いものが多くカクテルベースにしか使用しないものと思われがちですが、抑え目のものや、そのままストレートやロックで飲めるものもあります。

【ワイン】
醸造酒です。
発酵させて作ったものです。
一般的にはぶどうを発酵させたものがワインとして認知されていますが、広くは果物を発酵させたものがワイン。穀物を発酵させればビールになり、米を発酵させれば日本酒です。

【ビール】
麦を原料に発酵させた酒です。
味は・・・
苦くてスッキリしてて炭酸が入ってて黄色です。
これは世界中に数百、数千とあるビールのカテゴリーの内の一つに過ぎませんが、要するにそれです。

取り合えず大雑把な説明でした。
知らなくても数杯飲んだり通ったりするうちに慣れますし、無理に覚えなくとも特段問題ありませんが、お勉強をして武装しないと駄目だと思いがちな方は参考にされると良いでしょう。

The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~

〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
東急東横線 元住吉駅西口より徒歩5分
TEL:044-820-6956
※営業中はお電話に出る事が出来ない場合がございます。
営業時間:(月~金)20:00~02:00
(土~日)18:00~02:00
定休日:不定休
公式ホームページ:http://hideout-martini.com/

【初心者向け】ウイスキーソーダ割

ハイボール

いらっしゃいませ。川崎は元住吉のスピークイージー、『ザ・バー・ハイドアウトマティーニ』です。
ハイボール人気が依然続いております。
いつも思うのですが、実は『ハイボールと言う単独の何か』として認知されていて、その中にウイスキーが入っていると知らない人が多いのでは。と思ったりしています。
またウイスキーブームとは言いつつ、その実大半はハイボールがブームなだけで、ウイスキーが何なのかを知らない。
と言うケースも少なくないのではないかと思います。
仮にウイスキーを知っていたとしても、シングルモルトだボトラーズだジャパニーズだ言って何でもかんでもハイボール!ハイボール!ハイボール!
ハイボールでゲシュタルト崩壊に導かれそうですが、ウイスキーがブームとなり需要が増えれば供給側は嬉しい悲鳴なようで、その結果原酒不足で品薄となり、気づきにくいようにこっそり品質が落とされ、価格だけ吊り上がり、オークションでは高額販売のネタにされ、それが単なるステータス誇示の為のネタになってきている辺り、とどのつまり高級酒な様で大衆酒に成り下がっている気がしています。

BAR(いわゆるオーセンティックスタイルの店の場合)は金持ちが来る所だと誤解されがちですが、個人的には一発屋的や親の七光り的に金持ちになった人ほど頭の悪い酒の飲み方、金の使い方をするもので、資力の有無に関わらず賢い酒の嗜みをする方に限り来店してほしいだけなのであります。

そこでBARに初めて訪れた時に何を注文すれば良いのかの一つとしてですが、『ウイスキーのソーダ割』を一つ紹介します。
画像にあるものは『ジョニーウォーカー』をソーダ割にしたものですが、これは今やコンビニやスーパーでも売られており、知っている方も多いのではないかと思います。
たまたまジョニーウォーカーですが、別にシーバス、カティサーク、デュワーズ、トリス等、その他何でも構いません。
ただ、山崎、マッカラン、グレンフィディック、ボウモア、ラフロイグ等の有名シングルモルトでハイボールと言うのがオフィシャルでプロモーションがされていますが、個人的にはお勧めしていません。
シングルモルトはコスト的に高いからと言う部分もありますが、基本的に割ったり冷やしたりする事には向きません。
ストレートやとワイスアップでは大衆受けしないので、大きな営業利益の目的で大衆市場向けに提案しているだけであって、単一の蒸留所で作られた個性的なものを手間暇かけて無個性にする事に味わいを楽しむための意味を感じませんし、時間経過とともに味も香りも変化する過程を楽しむ部分もありますので、ハイボールやロック、水割りにはバランスを調整したブレンデッドウイスキーの方をお勧めしております。
色々基本的なものから試した上で特定のシングルモルトをベースに選ぶ事を否定しませんが、有名だから、みんながやっているから間違いないだろうと言う考えは、その発想自体がマスメディアや大手企業のプロパガンダに踊らされているだけの大衆心理かと思います。

ジョニーウォーカー、バランタイン、オールドパー等、昔からある銘柄にも関わらず、シングルモルトブームに影を潜めがちですが、万人受け的にバランスが調合された職人の手による傑作でもありますので、無駄に肩ひじを張らないソーダ割りに向いているかと思っております。
今現時点でBARの何たるか、酒の云々を知らないと言う方は『知ったつもりになっているだけの大衆』より優位性があるかと思いますので、敷居がどうのハードルがどうのと思わず、是非基本的なところから知って頂ければと思います。

The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~

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カクテルランキング

いらっしゃいませ。川崎は元住吉のスピークイージー、『ザ・バー・ハイドアウトマティーニ』です。
4月は何だかんだで新年度。新入歓迎やら花見やらのムードもあるかと思います。
そこでBAR未経験と言う方に対して、世間一般的に良く聞くチョイスを以下に纏めてみましたので参考までに。

◆人気カクテル◆

1.スプモーニ
2.ファジーネーブル
3.テキーラサンライズ
4.モヒート
5.ガルフストリーム
6.チャイナブルー
7.ハイボール
8.ソルクバーノ
9.ソルティドッグ
10.ジントニック

◆BARでお勧めのカクテル◆

1.ジントニック
2.モスコーミュール
3.ジンリッキー
4.ジンフィズ
5.モヒート
6.ギムレット
7.マティーニ
8.サイドカー
9.ダイキリ
10.季節のフルーツカクテル

以上はあくまでも最初の一杯目をスムーズに通すために知っておくと便利な参考までとなります。
当店で一概にこれらをお勧めしているものではなく、それ以外のものでも構いませんが2~3種類くらい飲み慣れたものや知ったものを用意しておくとオーダーがスムーズです。
なおBARに来るのが初めてだからと、ある程度の好みをお伝え頂くのも一つです。

ちなみに『カッコいい飲み物』『モテるカクテル』などを所望される方も時々居られウェブ上で調べたりすれば色々と出ては来ますが、個人的にカッコいい飲み方はあっても、カッコいい飲み物は無いと思っています。
さらに言うと一事が万事的な考えでカッコいい飲み物を所望したとして、カッコ悪い飲み方、みっともない立ち振る舞いをするとするならどうでしょう。
BARは2件目3件目にくる所だからと無駄に酔っぱらって入店し、普段はカルーアミルク派の人が折角だからとボンドだマティーニだと言っては結局飲み切ず、酔いつぶれ、トイレを汚し立てこもり、挙句の果てには寝始め、女性連れの場合は女性が会計を済ませ肩をかりて退場してもカッコいいのかどうか。
俺はハードボイルドだからと葉巻を4~5本咥えて、むせ返していてもカッコ良いと言えるのかどうか。
パタ●ロの出来損ないのような茶坊主風のオッサンが補助輪付きのデコチャリに乗って『俺の背中に付いて来いよ。ドリーム見せてやるからよ。』と言ったら、それが男らしさの証明になるのかどうか。
同じことを繰り返し、投げだしそうになる君を、街の隅で抱きしめようとでも言うのかどうか。
別れて初めて気づいても遅いのです。

少し話が反れましたが、自分のアルコールの許容量に対して自身の嗜好、ドリンクごとの適切な賞味時間、酔っ払わない程度の自分自身の順序やペースを心得てさえいれば、何をオーダーしようが関係無いと思います。(取り扱いの有無は別として)
こちら側では初心者の方には普段どう言った飲み物をよく飲むのかや、どんな飲み物に興味があるのか等を伺った上で適切と思われるものをチョイスしますが、ある程度の嗜好や許容量などは自分で経験し、流行だけに流されず社会人として理性あるアルコールとの付き合い方が大人の飲み方、と言うか遊び方だと思います。

 

The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~

〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
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営業時間:(月~木)20:00~02:00
(金~日)18:00~02:00
定休日:不定休
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トニックウォーターについて

いらっしゃいませ。川崎は元住吉のスピークイージー、『ザ・バー・ハイドアウトマティーニ』からトニックウォーターの説明です。

以前クラフトジンについてのブログを書きましたが、クラフトジンブームの流れで、世界的にジントニックにこだわるBARも増えている中、『ジン』だけに止まらず、『トニック・ウォーター』についての追及もされるようになってきました。

トニック・ウォーターの違いについては、バーテンダーや一部のカクテルマニアの領域の中で多少取り沙汰されていた程度で、大きくクローズアップされる事はあまりありませんでした。

また、ジントニックを始めとするカクテルの割材として有名なものの、ジンジャーエールやコーラの様に単体で飲むケースは殆どありませんが、本来トニックウォーターは熱帯地方の英国植民地でマラリア防止のために飲まれるようになったのが始まりで、当時のレシピにはキニーネが含まれ、独特の苦みがでるため人気があったそうです。
『キニーネ』とは、キナの樹皮(*アカキナノキと言う植物の樹皮)に含まれ、マラリア原虫に特異的に毒性を示すアルカロイドで、キニーネを持ってマラリアに対する強壮剤、すなわち『トニック』と名付けられたと言われております。
日本で元々流通しているトニックウォーターについてはキニーネが入っておらず、香味料付きの炭酸飲料水となっていますが、キニーネ入りに慣れた海外の方や、辛口好きの方が飲むと甘く感じられる為、ジン自体のチョイスや比較的辛口なトニックウォーターをチョイスするほか、プレススタイル(トニックの他プレーンソーダを合わせて甘さを透く手法)や、ビターズ(苦味酒)やライムを皮ごとグラスに落とす事で苦味を増す等して甘味を抑える工夫がなされてきました。

ちなみに今まで日本で流通しているトニックウォーターにキニーネが含まれなかった理由については、アルカロイドによる麻薬的作用により薬事法で劇薬指定医療品として制限されている説や、実は単に輸入コスト的な理由である説など。
それが最近輸入可能になった経緯については、輸入代理店が厚生労働省と長きに渡り色々と交渉した説。
アメリカでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)がトニックウォーターでのキニーネの含有量は83ppm以下と定めており、これはマラリア治療のために摂取する量の 1/2 から 1/4 ぐらいの分量との事で入っている説。
日本では平成7年以前の食品添加物に関する法改正の際、それまで自由に使用出来た天然添加物を規制対象としたものの、キナ抽出物など一部のものについては薬事法的に整合性が取れないものの、元々流通しており、特に問題も生じていない為、経過措置として『既存添加物』と言う項目を設けることでキニーネ入りトニックウォーターが生き残ったが、その際、付帯決議として新しく既存添加物を増やすことは出来ず、将来的に削減の流れで動くと言う条件が付けられた説。

自分で書いておきながら、何を言っているのか良く分かりませんが、

とにかくファッ!と規制されて、ガッ!!と流通している。

そう言う事で、理解を素通りして納得いただければ幸いかと思います。

それはさておき、ジンにクラフトブームがあるなら、その定番カクテルであるジントニックを作る上で、トニックウォーターに拘るのは必然と言えば必然なわけで、当店でもトニックウォーターは数種類取り扱っております。
キニーネが入っていないトニックウォーターはただの香料入り清涼飲料水である。とも言えますが、しかしそれはそれで悪くなく、使い分けると(クラフトジン×数十種類)×(トニックウォーター×数種類)×(ライム or レモン)×(フレッシュハーブ & スパイス各種)×(グラスのチョイス)=となれば、ジントニック一つで無限の提案が可能となります。
衛生が充実した現代日本でトニックウォーターがマラリアに対して有効である必要はありませんが、キニーネの苦味が含まれたトニックウォーターはテイスト的にも一風変わっており、辛口好きの方にはお勧めですので是非お試しを。

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ジンについて

いらっしゃいませ。川崎は元住吉のスピークイージー、『ザ・バー・ハイドアウトマティーニ』からジンの説明です。

マティーニやジントニックをはじめとするカクテルベースの定番として有名な『ロンドン・ドライ・ジン』。
ここで、『ロンドン・ドライ・ジン』と言うだけに、ジンの発祥や生産国がイギリスのロンドンだと思われる方も多いかと思います。
しかし主産地としてイギリスが多いものの、原産地呼称で統制されている訳ではなく、定義も一言で言うと『穀物など(*穀物以外でも良い)を原料とし、ジュニパーベリーの香りがついたスピリッツ』と言うだけなので、実は色々な国で様々な製法で作られており、現在は既存の大量生産型の『ドライ・ジン』から、小規模生産的に、国や地域ごとの特徴的なボタニカルを使用した『クラフト・ジン』が注目され始めています。

ジンについてはあまり体系的に説明がなされる事は少なく、11世紀にイタリアの修道士がジュニパーベリーを主体としたスピリッツを作っていた説などもありますが、現在も製品として残っているジンの種類について、説明をしてみようと思います。

⓵ジュネヴァ
17世紀にオランダで利尿薬用酒として作られ、それが嗜好品としても受け入れられたもの。ジンの原型。『オランダ・ジン』『ホランド・ジン』とも呼ばれています。大麦麦芽を主原料とした穀物などを糖化発酵し、ジュニパーベリーなどを漬け込み、単式蒸留。
2007年にAOCを獲得し、生産地や製法について統制されています。
ウォッカとウイスキーの中間的な特徴を持つスピリッツと形容される事もあり、重厚でまろやかな味わい。

⓶シュタイン・ヘーガー
ドイツで造られるジンの一種。ドイツ西部のシュタインハーゲンという町が、この酒の特産地であったことが名前の由来。
製法は、生のジュニパーベリーを醗酵、蒸溜したスピリッツと、トウモロコシと大麦麦芽を原料に醗酵、蒸溜したスピリッツを造り、この2つをブレンドし、再蒸溜したもの。
ジュネヴァとドライジンの中間的な味わいで、重厚すぎずスッキリしすぎない控えめな風味。

⓷オールド・トム・ジン
18世紀、イングランドで人気を博したジン。当時、ロンドンなどの大都市にスラム街が形成され、価格が安く度数が高いジンは低所得者の間に広まり、『ジン=労働者の酒』『ジン=不道徳の酒』と言ったマイナスイメージが盛んだった時代、イギリス政府はジンの流通をくい止めようと、ジンの製造に高い課税と厳しい免許制度を課したものの、結局アメリカの禁酒法の様に、飲酒シーンの地下化、ジンの密造を引き起こすこととなりました。
『オールド・トム・ジン』は当時、雑味の多かったジンに2%程度の糖分を加えた甘口のジンで、名前の由来は、一部のパブが公共の歩道の頭上に掲げていた、黒猫(「Old Tom」)に似た形の木製の看板に由来するものと言う説。その内容は、猫の前足の看板の下には金銭を中に入れる隙間と鉛管が設けられており、この管からパブの中にいるバーテンダーが注いだ、1ショットのジンが流れてくるようになっていたと言うもの。
19世紀以降、蒸留技術の進歩の過程で雑味の無い辛口なドライジンが主流になって以降はあまり使われなくなりましたが、現在ではカクテル『トム・コリンズ』のベースとして使うほか、クラシックカクテルの復刻として使用されるケースもあります。

⓸ドライ・ジン
19世紀半ば、蒸留技術の発達により飛躍的に雑味が無く度数の高いスピリッツを蒸留できるようになって以降、現在まで主流となっているジン。『ロンドン・ドライ・ジン』、『イングリッシュ・ジン』などとも呼ばれます。
ロンドンが主産地ではあるものの、原産地統制はされていないので、様々な国で作られています。

ちなみに最近ブームになりだしている『クラフト・ジン』については明確な定義は無く、簡単に言うと『少量生産的に造られたこだわりとオリジナリティの強いジン』と言えます。
クラシックなドライジンらしいジンと言うとジュニパーベリーに風味が強いものが主流でしたが、クラフトジンではジュニパーベリー以外の地域特性の強いボタニカルを前面に押し出しているケースが多いようで、特にクラフト・ジンにプレミアム・トニック・ウォーターを組み合わせた『ジン・トニック』は、薫りが籠るワイングラスの様なバルーン型のもので提供したり、ライムの代わりにオレンジスライスとクローブを加える等、スペインやイタリアを先駆けに世界的なブームになっています。

ブームだからどうと言う訳ではありませんが、ジンも多様であり、楽しみ方が増えるのは喜ばしい事と思いますので、興味を持った方は是非お試しください。

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テキーラについて

いらっしゃいませ。川崎は元住吉のスピークイージー、『ザ・バー・ハイドアウトマティーニ』からテキーラの説明です。

メキシコの蒸留酒である『テキーラ』は、1990年代より100%ブルーアガベで製造される『プレミアム・テキーラ』の区分が制定されてより、アメリカで人気を誇り、ハリウッドの実業家や俳優、セレブ界で大ブームとなり、現在アメリカ西海岸ではより地酒的な『メスカル』にブームが移りつつあります。
メキシコの地酒の『メスカル』の中でもハリスコ州周辺で作られる『テキーラ』がアメリカで発展し、『プレミアム・テキーラ』のブームを経て『メスカル』や『プレミアム・メスカル』にブームが移っていると言う図式の様です。
ただ、日本ではメスカルやテキーラがどうと言う以前に、そもそもテキーラがどれほど洗練されているかと言う事を知っている層がまだ少なく、未だに口の中が焼けるようにアルコールが強い、飲むと悪酔いする粗悪な酒、罰ゲームの酒、と言う認識の方も多いようです。
テキーラを一気飲みして飲食店を出入り禁止になったり急性アルコール中毒で病院送りになったりする事があるのは、飲み手にせよ売り手にせよ扱う側のモラルが無いだけの話で、テキーラ自体には何ら問題ありません。
少なくとも当店ではテキーラも世界に数あるアルコールの一つとして認識して扱っており、正しく飲めば二日酔いにもなりにくく、むしろ初めて蒸留酒を試される方の他、アルコールに弱い方に特にお勧めしておりますので、このブログを読んだ人がテキーラの認識と酒の飲み方のモラルについて間違った方向に進まないように、以下に説明をしていこうと思います。


【原産地呼称】
テキーラは『テキーラ規制委員会(CRT)』により規格基準が守られています。
例えるならば、スパークリングワインの中でもフランスのシャンパーニュ地方でAOCによる特定の製造方法の基準を満たしたものがシャンパーニュを名乗れると言うイメージになり、テキーラとメスカルについては別々の原産地呼称で統制されておりますが、内容は以下のようなものとなっております。

≪テキーラ原産地呼称≫
⓵ブルー・アガベと言う種類のリュウゼツランを51%以上使用しなくてはならない。(⋆ブルーアガベ以外のリュウゼツランやサトウキビ由来の蒸留酒を混合させたものを『ミクスト・テキーラ』、100%ブルーアガベを使用したものを『100%ブルーアガベテキーラ(プレミアム・テキーラ)』と呼ぶ。)
⓶栽培地域はテキーラ5州(ハリスコ州、グアナファト州、タマウリパス州、ミチョアカン州、ナヤリ州)に特定されている。
⓷蒸留については、テキーラ地区とその周辺で蒸留されたものである事。
⓸最低2回の蒸留を行う事。
⓹メチルアルコール含有量は3mg/1ml以下である事。
⓺アルコール度数は35%~55%の間である事。
⓻水以外に加える添加成分は1%以下に抑えなくてはならない。
⓼樽熟成による呼び名の規定(ブランコ:非熟成~60日未満、レポサド:最低2カ月以上の樽熟成、アネホ:600ℓ以下のオーク樽で最低1年以上の樽熟成、エクストラアネホ:600ℓ以下のオーク樽で最低3年以上の樽熟成)

以上がテキーラ製造の規則になっています。
また、テキーラの中でも『プレミアム・テキーラ』と呼ばれるものについてはさらに規定があり、100%『アガベ・アスール(ブルー・アガベ』のみに限られ、ハリスコ州または生産現地で瓶詰めしたものであり、ラベルに『100% de Agave』の表記をしなくてはならない。と言った規則があります。

≪メスカル原産地呼称≫
⓵使用するアガベの種類は、『エスパディン』と言う種類のアガベを中心に、その他47種類。
⓶特定地域は、オアハカ州、ゲレロ州、グアナファト州、サン・ルイス・ポトシ州、サカテカス州、コロラド州デュランゴ、タマウリパス州
⓷球根の加熱方法がテキーラと異なり『蒸し焼き』で処理することで、独特のスモーキーフレーバーを持っている。

他にもチワワ州の『ソトル』、ソノラ州の『バカノラ』と言ったものもありますが、リュウゼツランの蒸留酒にも色々あると言う事になります。

【テロワール】
◆バジェス地方・・・グアダラハラから60km西、標高1200mの谷間地帯で火山灰地質、繊維の多い若いアガベを使用する傾向があり、青々とした辛口のテキーラが多い。
◆ロスアルトス地方・・・グアダラハラから120km東、標高2000mの高地で鉄分を多く含んだ肥沃な赤土地質、糖分の多い長期栽培のアガベを使用する傾向があり、スムースでマイルドなテキーラが多い。
【製法】
原料・・・『アガベ・アスール』と言う種類のリュウゼツランの球根部分(*サボテンとは別物)
栽培・・・海抜600~1800m、年間250日以上の晴天、年間平均気温20度以上と言う栽培条件を満たさなければならない。また、アガベ・アスールの純血を保持するために、株分けで異種交配しないように管理しており、テキーラを製造するに足りる大きさまで生育するには5年~10年の期間を要する。
球根の処理・・・アガベのデンプン質を糖質に変換する為に『蒸し』による加熱を行う
搾汁⇒発酵⇒蒸留⇒樽熟成(熟成しないものもある)⇒瓶詰
【プルケ、メスカル、テキーラの歴史】
メキシコでは紀元前~西暦200年頃から『プルケ』と言うリュウゼツランの絞り汁を発酵させた醸造酒が飲まれていました。それが15世紀~17世紀頃にコンキスタドールがブランデー造りを目的に持ち込んだ蒸留器を使ってプルケを蒸留しようとして完成したものが『メスカル』と言われています。
1758年には最古のテキーラ蒸留所と言われるクエルボ蒸留所から原産地証明などの書類が発見され、18世紀頃にはメスカルの中でも『アガベアスール』と言う種類のリュウゼツランを使用したテキーラ地区のメスカルが特別扱いされていた事が伺え、20世紀に入ると原産地呼称制度や統制委員会が設立され現在に至ります。

このように、テキーラには製造のこだわりと歴史があります。
ワインにせよウイスキーにせよ何事もブームになると、今度はそのブームに乗る事、どんな高いものを飲んだ経験がある、どれほど知識を持っているかがステータスとなってしまい、味そのものや酒を楽しむ行為自体はそっちのけになる場合があります。それはそれで考えものですが、このブログでテキーラやメスカルに興味を持った方は是非お試しください。

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