BARについての基礎知識


いらっしゃいませ。 ハイドアウトマティーニです。

バーと言うと、独特のルールがあり、敷居が高く、入り難い。そう言ったイメージをお持ちの方も居られるかと思います。
確かに、BARと言う空間は居酒屋ともカフェとも異なり、独特の世界観がある為に、立ち振る舞い方に独特なルールがある事は事実かと思います。      『〇〇してはいけない。』、『〇〇しなくてはならない』と表現されると萎縮してしまいそうですが、しかし一言で言ってしまえば殆どのルールには最もな理由があり、周りへの配慮の心を持ち、一般社会人としての良識をお持ちであれば特段難しいものは御座いません。例えば電車に乗る時に大声で騒いだりしない。病院で走り回ってはいけない。映画館で携帯電話で通話したり、カメラのフラッシュを焚いてはならない。と言ったマナーがありますが、そう言った事は社会一般常識の範疇と言う事になりますし、そこの部分について敷居が高いから電車に乗らない、病院に行かない、映画館に行かない。と言った方は普通に社会生活を送られている方ならば、おそらく居ないかと思います。                     当店では少人数で腰を落ち着けてアルコールをお楽しみ頂きたいと言った考えより、大声を出される方、泥酔されている方、当然ながら未成年の方はお断りしておりますが、基本的にはお店にいらっしゃる全てのお客様が快適にお過ごし頂ける様な配慮の心をお持ちであれば、どなたでもご利用頂ける事かと思っております。

ちなみに、有名老舗店やホテルラウンジ、会員制と言ったBARなどは、やや独特なものがある場合もありますので、以下については雑学までにご参考頂ければと思います。

~バーの予算について~

著名な老舗店、ホテルバー、会員制バーと言った場所だけでなく、街場であってもそこそこのクオリティのサービスを提供している店では、 テーブルチャージやサービス料金など、別途追加料金が発生する事もあります。
これはお客様が安心して寛ぐ為のシステムと御理解頂ければと思います。

追加料金設定はお店によって違いがありますが、例えば『テーブルチャージ』などは『席代』のようなものとして、 概ねドリンク一杯分くらいの料金が設定されています。
『サービス料金』は別途10%であったり、20%であったり、これも違いがあります。                                  その目的は店のサービス・クオリティを保障するもの。
店が忙しくなったとしても一度案内した席をお客様の為にキープする為のもの。
バーで寛ぐ心を理解出来ない人の入店を制御するもの。
様々な説がありますが、簡潔に言うとお客様に余計な手間をかけることなく安心して心地良いサービスを受けて頂く為に必要なサービス料として解釈されている様です。
そして一般的にはおしぼりや、チャームと言うお通しに相当するものが一緒に付いたり、ファーストオーダーの前や、ひとしきりアルコールを楽しんだ後にお茶やスープが出たりする事も多いようです。

予算については飲む物であったり、お店によっても違いがありますので、初めて行かれる場合は2~3杯くらいで様子を見られると宜しいかと思われます。    また最近はインターネット社会で便利になっており、グルメサイトなどに予算などを掲載しているケースも多いようですので、ご参考にされると宜しいかと思われます。

あくまで、私の主観になりますが平均予算(3~4杯程度の場合)の概ねのイメージは、カジュアルバーでは¥2000~¥4000程度。郊外オーセンティックバーでは¥3000~5000程度。都市部オーセンティックバーでは¥5000~¥8000程度。有名店、会員制などの格式の高い店では¥8000~と言った場合もあるようです。

当然、コンビニやスーパーで購入できるRTD缶(缶入りカクテル飲料)や、居酒屋で提供されるカクテルとは原材料や作り方、味そのものまで全てが異なりますので比較する対象として適切ではありませんが、あくまで料金的な話だけでするならば居酒屋又はそれに準ずる店では¥2000以内に収まる事もあるようです。

BARの料金設定は独特なものがあり、普段行き慣れない方からすると相場観が見えにくい部分があります。

値段設定も店によって様々ですが、チャージやサービス料の有無に限らず、普通に飲んでいく事を考えると、概ねかかる料金はどの店も大差は無いかと思います。しかし街場で営業しているからと言って、居酒屋やファミリーレストランに行く感覚で料金設定を考えたり、牛丼チェーンでちょい飲みの感覚で入店して満足のいくサービスを得られるかと言うと、それは正しいとは言えませんので、『BARと居酒屋は別の業態』として認識して頂ければと思います。

~お店ごとの決まりについて~

1. 携帯電話の使用について                          スマートフォンやタブレット等が便利になっている昨今ですが、たいていのBARは現実のしがらみから逃れ、非現実の空間として成り立っています。なので現実を連想する電子機器等の使用はお断りするケースが多いようです。(*ちなみにBARに壁時計が設置されていないのは時間に縛られる事を忘れて頂くためとなっております)                                 当店では他に誰もいらっしゃらなかったり、小声で手短にされる様であれば特段厳しくする事はありませんが、一般的にBARでは通話は店外にてご使用されたり、着信音はマナーモードにする等の配慮が必要になります。                       また珍しいカクテル等、写真を撮りたい方も居られるかと思いますが、急なフラッシュは驚かれる方も居られますので、そう言った配慮も同様となります。

2. ボトルやグラスなどの備品を手に取る事。                珍しいボトルや機材等、普段目にする機会が中々無い為に興味を持たれる方も多い事かと思います。そこで手に取り、良く見てみたいと言う気持ちや、香りを嗅いでみたい。と言う気持ちが湧くのもまた心情と言うものかと思います。しかしながら、BARに置いてある機材や商品は非現実的な空間造りと同様に、なかなか手に入らないレアなものや高価なものもあります。オールドボトルなどコルク栓が脆いものなどはうっかり傾けてこぼしてしまうと言った事や、高価なグラスをうっかり落として破損させてしまうと言った危険もあります。                                 手に取って見たい。香りを嗅いでみたいと言った場合などは一度スタッフに声かけし、適切な方法でなされるのが宜しいかと思われます。

3. 泥酔状態での来店、または泥酔するまで飲酒する行為。          概ねオーセンティックスタイルで営業しているBARはアルコールを楽しむ。その空間で寛ぐ。と言った目的のお客様を対象としております。過剰に酔っ払うと言う状態は、アルコールの味も楽しめず、冷静な判断力が欠如した状態となり、最悪思わぬ事故などに繋がる危険性があります。従ってBARは『酔っぱらう為の場所』でも、『酔っぱらって来店する場所』でも無いと言う事になります。

4. 隣に座られている方に話しかける事。                    落ち着いた雰囲気のBARに来られるお客様の多くは、お一人様であれ、複数名様であれ、それぞれの時間を満喫する為に来られている事が多く、あまり他のコミュニティを作りたいが為にいらっしゃるケースは少ないようです。(常連の方同士が盛り上がるタイプのカジュアルな店は別として)ですので、お店によっては分かり易く完全にアウトとしている場合もありますが、僕個人としてはあくまで自然な流れであれば、初めて見知った方と会話に花が咲くと言う事が時として有ったとしても特段悪い事ではないと考えています。                                  しかしながらBARだからどうと言う以前に、当然その相手が会話が望むのかどうかを見極める事は必要になってきます。話がしたいからと言って不自然に近づいたり、相手に興味が無さそうであったり嫌そうにしている場合に深入りされる方についてはお断りする事もありますが、相手の雰囲気や周りの空気感を損なわない一般常識的な配慮を理解できる方であれば変に構える必要は無いかと思われます。

5. 『水』について                            水が無料。としているBARも多いですが、味に拘りを持っているBARではミネラルウォーターを使用している事も多く、有料である事もしばしばあります。                                   当店でもミネラルウォーターを使用しておりますので基本有料となります。   ちなみに、『チェイサー』と言うものがありますが、チェイサーと言うのはウイスキーやブランデー、スピリッツ等のストレートやロックのアルコールの強いものを飲む際に、『追い水』としてお出しするものとなります。従いまして、カクテルや割り物等をお召し上がりの方に対してチェイサーをお出しすると言う概念は無く、それはミネラルウォーター単体でのオーダーとなります。またチェイサーには水以外にもトニックウォーターやジンジャーエール等を指定する事も可能です。    ですので、『チェイサー=水』と言う訳ではありませんので知っておくと便利かと思います。                                  ちなみに泥酔されている方、大声を出される方などに対してチェイサーでもオーダーでもなく、無言で水が出されるケースがあります。これは『水を飲んで頭を冷やして下さい』と言う、店からの無言のメッセージとなる場合もありますので雑学までに。

6. 一杯だけでお帰りになられる事                     当店ではアルコールの摂取量の限界と言うものは個人差があると言う考えに基づいて、一杯だけだからNGと言う事は御座いません。しかし、お店によっては初めての来店で一杯だけで帰られると言う事は暗に『もう二度と来ない』と言うサインと受け止められてしまったり、オーダーしたものを残して帰ると言った場合に『不味かった』と言うメッセージに捉えられるケースもある様ですので、知っておいて損は無いかも知れません。

7. 大声ではしゃぐ                            大規模なダイニングバーやカジュアルバー、スポーツバー等ではある程度のボリュームを許容している店もありますが、一般的なオーセンティックバーは静かにゆっくり飲みたいと言った方が利用される事を想定している店が多い様です。当店では飲酒により若干の声のボリュームが大きくなる事は想定しておりますが、極端に大きい声になりますと、周りのお客様が会話が聞き取りにくくなったり、不快に思われる方が居られる場合があります事と、あまり店内が騒がしいと入店を躊躇されてしまう方も居られますので、そう言った場合にはこちらからお声がけさせて頂く事が御座います。

8. 未成年者の入店に関して                        未成年者の飲酒防止と言った法律的な観点だけでなく、BARは秩序ある『大人』の憩いの場となります。保護者引率で騒ぐ事無くノンアルコールを飲むだけの目的だとしても、未成年者が居る事で喫煙を躊躇される方も中にはおられます事と、大人の空間に未成年者が居る事に違和感を覚える方も居られますので、こちらについては保護者同伴、飲酒の有無に拘わらずお断りさせて頂いております。

9. 人数制限について                           オーセンティックバーの多くは、少人数向けに店造りがされており、店によっては4名様まで、中には2名様までと言った制限がされており、それ以上のグループでの御来店の方はお断りとするお店もあります。                                   当店ではホームページの冒頭にもあります通り、店の造りとしてカウンターは1~2名様に向けて、テーブル席は3~4名様に向けて寛げるような造りとなっております。それ以上の方の御入店も可能と言えば可能ですが、席を分けてのご案内になる事も御座いますし、お声のボリュームについても少人数の方以上に配慮をお願いする事、また商品のご提供にも長時間お待ち頂く事が御座います。ですので当店に於いての御来店人数につきましては多くとも4名様程度が宜しいかと思われます。

10. 持ち込みについて                          BARに限らず、飲食物の持ち込みを禁止している飲食店は少なくありませんが、当店でも基本的にはお断りさせて頂いております。ただ、ご自宅に眠っているものを当店でカクテルに仕上げたいなどの場合に、別途持ち込み料金付きや、その他材料費を計上させて頂くと言う事で許容と言うケースはあります。               ちなみに極稀に、歩きながらペットボトルや缶入り飲料を飲んで来られるのか、飲みかけのものを持ったまま入店される方と言う方も時として居られます。逐一説明するほどの事ではありませんが、それをそのまま飲む飲まないに拘わらず見栄えの良いものではありません。そう言った場合こちら側からも促しますが、もしも手持ちのものがある場合は入店される前にバッグ等に収めるか、処分するかしてご入店を願えればと思います。

11. カウンターの上にバッグ等の荷物を置く事                  一般的にバーカウンター(テーブルも含めて)と言うものは飲食物を置く場所であり、そこに道中どこに置いたか分からないバッグ等を置くと言う行為は不衛生と言う事で、あまり良い顔はされないケースが多いかと思われます。また、一枚板などカウンターはBARで最もこだわる個所の一つでもあるので、場合によってはバーテンダーの逆鱗に触れる事もあります。当店では椅子の下に荷物入れを用意してありますので、そちらをご利用されるか大型のお荷物等はクローゼット等をご利用頂いております。

12. ドレスコード                            ホテルバーや有名老舗バー、会員制のバー等ではGパン、サンダルの様なラフな服装はお断りされる事がありますが、当店は商店街通りのホームタウンに立地してますので、著しく不衛生であったり、公序良俗に反したりしなければ普段通りの外着で構いません。

 

その他にも、お店ごとに異なるルールが設けられていることもありますが、良識あるBAR、ホスピタリティの心を持ったバーテンダーであれば余程酷い事でもしない限り、初めての方が多少ルール違反をしたとしても、せいぜいやんわりと一言伝えてくる程度かと思います。ですので、あまり神経質になる事はないかと思います。

 
The Bar Hideout Martini ~ザ・バー・ハイドアウト・マティーニ~
〒211-0025 神奈川県川崎市中原区木月3-8-17 TS店舗2F
      東急東横線 元住吉駅西口より徒歩5分
TEL:044-820-6956 ※営業中はお電話に出る事が出来ない場合がございます。
営業時間:18:00~02:00 
定休日:不定休
公式ホームページ:http://hideout-martini.com/